HOME
施工事例
神戸市垂水区　瓦屋根のメンテナンス！棟積み直し工事とは？

工事のきっかけ

『飛び込み業者に屋根工事が必要と言われたので見てほしい』

神戸市垂水区にお住まいの方からこのようなお問い合わせをいただき、屋根職人が無料お住まい調査にうかがいました。

築35年の瓦屋根は、棟（屋根の頂上部分）の劣化が激しく、瓦の割れやズレが目立ちました。

屋根全体はまだ何とか頑張ってくれている状態なので、今回はメンテナンスとして棟部分の復旧をおこなうため、棟に積まれた瓦を一旦解体して再度キレイに積み直す棟積み直し工事をおこなうことになりました！

　点検時の現場ブログ　
「神戸市垂水区　瓦屋根は補修が必要？築35年の瓦屋根を点検！」はこちら

　関連ページ　
「街の屋根やさんの新型コロナウイルス対策について」はこちら

「街の屋根やさんの無料点検でお住まい全体の不安も解消！」はこちら

神戸市垂水区屋根補修工事,棟瓦取り直し,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,棟瓦取り直し,屋根材(瓦)

施工期間: ２日

使用材料: 防災棟金具　寸5垂木　なんばん漆喰　7寸丸　いぶし瓦５３判

築年数: 35年

保証年数: 5年

工事費用: 25万

建坪: 20坪

神戸市垂水区にて瓦屋根のメンテナンス！棟積み直し工事をおこないます

神戸市垂水区×瓦屋根メンテナンス　①屋根点検

こちらがメンテナンス前におこなった瓦屋根点検時の屋根です。

築３５年のいぶし瓦屋根は、棟の瓦を支え隙間を埋めていた漆喰が経年劣化したことにより、ボロボロと剥がれてきていました。

そして漆喰が剥がれた分、内部にある土台の土に雨が当たったため、土が崩れやすくなり瓦が少しずつズレてきているような状態でした。

棟部分は瓦が複数段積まれているため、このままでは隙間から雨を呼びこんで雨漏りを引き起こしたり、棟部分が崩れる可能性があります。

この瓦を一旦すべて剥がし、土台の土を撤去してから下地を整えてまた本来の位置に積み直す工事が必要です。

　関連ページ　

「傷んだ漆喰の詰め直し・棟瓦の取り直しで瓦屋根を健全に保つ！」はこちら

神戸市垂水区×瓦屋根メンテナンス　②棟瓦の撤去

ではここから、棟の積み直し工事をおこなった工程をご紹介します！

まずは複数段積まれていた棟瓦を1枚ずつ剥がし、土台の漆喰や葺き土もすべて撤去します。
（現代の瓦屋根の工法では、崩れやすい葺き土を土台に使うことはほとんどありません）

神戸市垂水区×瓦屋根メンテナンス　③棟金具の固定

今回は、土を仕込んでそこに瓦を乗せるという昔ながらの棟ではなく、現代のトレンドである耐震性を重視した『防災棟』を造っていきます！

既存の棟を撤去すると、その下に施工されている屋根下地が顔を出します。

その屋根下地面に「棟金具」とよばれる上写真のような金具を打ち込み設置します。

この棟金具を屋根下地面に固定することで、これから施工する棟全体と屋根下地面をほぼ一体化させることが出来ます。

神戸市垂水区×瓦屋根メンテナンス　④垂木の設置

次に、さきほど固定した棟金具にこれから造る棟の芯となる垂木（たるき）とよばれる木材をビスで固定しながら設置します。

神戸市垂水区×瓦屋根メンテナンス　⑤なんばん漆喰詰め

垂木の設置後、その垂木を両サイドから固めるようにしてなんばん漆喰を詰める作業をおこないます。

なんばん漆喰とは、崩れやすいため現代では使用されなくなった葺き土の代わりとして使われるようになった材料です。

従来の消石灰を主成分とした漆喰に、シリコンや防水材が加えられたもので、施工後乾燥するとセメントのように固い質感になります。

なんばん漆喰は、防水性が高いので雨水の浸入を防いでくれ、また経年劣化でボロボロになりにくいため近年の瓦屋根の施工時の必需品となっています。