【宝塚市】瓦屋根が雨漏り？部分修理で飛躍的に災害に強くなる防災工法の事例
2024.10.07
こんにちは！街の屋根やさん神戸店です(^^)今回は、宝塚市で瓦屋根の修理を行った事例をご紹介します。台風で棟瓦が飛んでしまい、雨漏りが発生してしまったお客様からのご依頼です。しばらく修理できないままだったため、雨水が屋根内部に入り込み、かなりのダメージが出ていました。今回は「防災…
神戸市長田区 家の雨漏りの原因とは！プロが調査しました
雨漏り個所の様子です。
先日の大雨の際に天井が濡れていることに気付いたそうです。
木目天井には雨染みが広がっていました。
木目天井には雨染みが広がっていました。
雨染み箇所から内壁までの長さを測り、屋根へ上ります。
このお住まいの屋根の様子です。
屋根形状は寄棟、伝統的な日本瓦で葺かれた屋根でした。
こちらの釉薬瓦は、耐用年数でいうと大体50年前後です。
こちらのお住まいは築30年で、屋根瓦全体の状態としてはまだまだお住まいの屋根を守ってくれる状態でした。
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「季節別・築年数別知っておくべき住まいのメンテナンスサイクル完全版」はこちら
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こちらが、雨漏りが起きていた室内天井の雨染み箇所真上の様子です。
屋根面どうしが山型に接続する部分を棟（むね）といいますが、雨染み箇所の真上はちょうどこの棟部分でした。
屋根面どうしが山型に接続する部分を棟（むね）といいますが、雨染み箇所の真上はちょうどこの棟部分でした。
さきほど計測した雨染みと壁との距離からいうと、この棟の鬼瓦廻りが雨染みの真上にあたります。
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「瓦屋根の棟についてくわしく」はこちら
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グレーのボンドのようなもので瓦どうしを接着してありますね。
以前、弊社とは別の屋根修理業者にこの棟瓦のズレ止めをしてもらったそうです。
以前、弊社とは別の屋根修理業者にこの棟瓦のズレ止めをしてもらったそうです。
これはコーキング材です。
このようなコーキング材で部材どうしを繋ぐ工法をラバーロック工法と呼びます。
瓦どうしをつなぐことで、瓦がズレにくくなるメリットがあるのです。
ただ、接着する場所を間違えると、瓦の隙間から浸入した雨水の逃げ道がなくなり、棟の内部に水を追いやってしまう原因になる工法でもあります。
ただ、接着する場所を間違えると、瓦の隙間から浸入した雨水の逃げ道がなくなり、棟の内部に水を追いやってしまう原因になる工法でもあります。
鬼瓦の正面の写真です。
この鬼廻りだけすべての瓦の隙間がふさがれています。
しかし鬼廻りの漆喰部分はコーキングが打たれていないため、そこから棟の中に入り込んだ雨水が出てくる部分に
すべてラバーロックが施されています。
これでは棟の内部に水が回り、棟下へと水が落ちる仕組みをつくっていることになります。
また、棟と屋根面の地瓦との間には漆喰が塗り付けてあります。
これは棟の下地の土を雨から守るためのものですが、漆喰がかなり剥がれてきているのがお分かりいただけると思います。
この漆喰の剥がれにも明確な原因があります。
まずこの漆喰は、もともと漆喰の上に新しい漆喰を塗り付けられた漆喰です。
（増し塗りといいます）
（増し塗りといいます）
漆喰が2層になっている状態ですね。
漆喰を上から塗ることによって、漆喰は本来の場所よりも前に出てきてしまっています。
そうすると、棟瓦の継ぎ目から中に入り込もうとした雨が漆喰に当たってしまい、内部の土まで雨水を浸入させる状態になるのです。
棟の葺き土にくっついている漆喰は、土が濡れると剥がれ落ちてきます。
水から守る『漆喰』が水を呼び込む『漆喰』に変わってしまうのです。
これではメンテナンスの意味がありません。
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「傷んだ漆喰の詰め直しについてくわしく」はこちら
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棟の内部の土が濡れると、棟自体の形も崩れてきます。
つまり、棟瓦の中の土を直すために棟を一度解体して、土を新しく盛り、瓦を復旧する棟の取り直し工事が必要となってきます。
誤ったラバーロック工法が、屋根の寿命を縮めることになってしまうのです。
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