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施工事例
尼崎市で瓦屋根修理！雨漏りする築50年の瓦屋根を費用を抑えて復旧させる方法とは？

工事のきっかけ

「大雨になると雨漏りしてきて困っています・・」

尼崎市にお住まいの方からこのようなお問い合わせをいただき、無料雨漏り点検に向かいました。

築50年の和風建築のお住まいで、瓦屋根の漆喰が剥がれており、瓦がズレて隙間があちこちにあいているため雨水が浸入してしまっている状態でした。

あと何年住めるかわからず、費用はあまりかけたくないというお客様のご要望もあり、今回はこちらの雨漏りを解決するべく、お客様のご希望に添った費用を抑えた補修方法で瓦屋根を復旧させる工事をおこなった事例をご紹介いたします！

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尼崎市屋根補修工事,棟瓦取り直し,屋根材(瓦)

ビフォーアフター

工事基本情報

施工内容: 屋根補修工事,棟瓦取り直し,屋根材(瓦)

施工期間: 2日

使用材料: 7寸丸・協力棟金物・シルガード

築年数: 50年

保証年数: 5年

工事費用: 31万円（税込み）

建坪: 20坪

漆喰の剥離と瓦のズレによって雨漏りが起きているお住まい

室内から天井を見上げるようにして撮影した写真です。

雨漏りの原因は、漆喰の剥離と瓦のズレによるもので、侵入した雨水が屋根下地や天井裏に浸透し天井板に浸み込んできている状態です。

度重なる雨漏りにより、天井板が腐食してきている状態ですね。

築50年という事を考えると屋根自体を下地から交換する屋根葺き替え工事をおこなうのが適切なのですが、今後何年住めるかという点であまり費用は欠けずに何とか雨漏りをおさめたいというご希望でした。

雨漏りを引き起こす瓦屋根の劣化とは？

瓦屋根の表面には、瓦と漆喰という二つの材料があります。

そのうち漆喰は、15年から20年くらいで劣化してしまうことがほとんどです。

漆喰は、瓦の隙間を埋めたり、瓦を固定したりする役割がありますが、紫外線や雨風、地震などの影響でひび割れたり、剥がれたり、黒ずんだりしてきます。

この漆喰が劣化すると、雨水が内部に侵入しやすくなり、内部の下地にも影響を与えるのですね。

最終的には、雨漏りや屋根下地の腐食、屋根裏の傷みなどのトラブルにつながってきます。

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雨漏りしている瓦屋根の内部はこうなっています

昔ながらの瓦屋根の場合、瓦の下には葺き土という粘土質の土が詰められています。

これは土葺き工法といって、粘土の粘りで瓦を固定する工法です。

葺き土は土ですから、漆喰が劣化して出来た隙間から雨水が浸入し続けると土が濡れて崩れてきます。

そして水分を吸収して膨張したり、乾燥して収縮したりすることで葺き土の形状が変化し、瓦との密着性が低下してさらに隙間ができるという悪循環が起こるのです。

こちらの瓦屋根の瓦を捲ってみたところ、葺き土はかなり劣化して痩せてきている状態でした。

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瓦屋根の劣化のサイン「棟の歪み」

棟とは、屋根の最も高い頂上部分で、積み上げられた瓦と漆喰で覆われています。

瓦屋根の劣化のサインと言われる「棟の歪み」とは、棟瓦がずれたり、蛇行したりする現象です。

地震や台風どの自然災害による大きな力が加わることでも棟の歪みは起きますが、１番の原因は瓦を固定している漆喰や葺き土の劣化です。

棟の歪みを防ぐためには、定期的な漆喰メンテナンスが必要です。

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尼崎市×瓦屋根修理　①養生

無料屋根点検後、お客様に瓦屋根の現状、棟のゆがみなどについてお伝えしました。

屋根全面の葺き替え工事がベストですが、費用を抑えて雨漏りを解消するとなると、雨水の浸入口となっている屋根頂上の棟を復旧させるのが適切です。

棟に積み上げられた瓦を一旦すべて解体し、防水力を重視した棟に積み替えます。

お見積りをお持ちし、棟の積み替え工事をお任せいただく運びとなりました。

着工日までの応急処置として、点検当日に防水シートを貼り養生させていただきました。

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「屋根などが地震や台風で被災した際に行う緊急時の応急処置「雨養生」」

尼崎市×瓦屋根修理　②棟の解体

ではここから、棟の積み替え工事をおこなった工程をレポートいたします！

まずは複数段積み上げられていた棟瓦を1枚ずつ剥がし、土台の漆喰や葺き土もすべて解体して撤去します。

※現代の瓦屋根の工法では、崩れやすい葺き土は使用いたしません。

棟を解体しました

棟を解体しました！

内部から出てきた葺き土は手作業で土嚢袋に詰めて撤去します。

尼崎市×瓦屋根修理　③棟金具を設置

棟の積み替え工事では、内部に土を詰めて瓦を乗せる昔ながらの工法ではなく、防水性と耐震性を重視した『防災性の高い棟』を造っていきます！

棟を解体した後、その下の屋根下地に「棟金具」とよばれる棟の基礎となる金具を打ち込み設置します。

尼崎市×瓦屋根修理　④おいあて瓦のなんばんを調整

棟の解体時に棟と接する屋根面の瓦を1列捲っています。

この棟に接する列の瓦を「おいあて」といいます。

おいあて瓦を再固定するため、白いなんばん漆喰を乗せていきます。

尼崎市×瓦屋根修理　⑤おいあてを固定

なんばん漆喰に押し当てるようにしておいあて瓦を固定していきます。

尼崎市×瓦屋根修理　⑥垂木の設置

次に、さきほど固定した棟金具に棟の芯となる垂木（たるき）とよばれる角材をビスで固定しながら設置していきます。

尼崎市×瓦屋根修理　⑦なんばん漆喰詰め

垂木の設置後、垂木の両側になんばん漆喰という特殊な材料を詰めて、瓦を固定する準備をします。

昔は葺き土という土で瓦を固定していたのですが、葺き土は劣化しやすく、雨漏りの原因になることが多かったので、現代では使われなくなりました。

その代わりに使われるようになったのがなんばん漆喰です。

なんばん漆喰は、消石灰をベースにして、シリコンや防水材などを混ぜたものです。

これを施工すると、乾くとともにセメントのように硬化します。

なんばん漆喰は、雨水を弾く力が強く、長年使っても崩れにくいので、瓦屋根に最適な材料なんです(^^)/

尼崎市×瓦屋根修理　⑧7寸丸を設置

最後に、さきほど設置した垂木に冠瓦という半円型の瓦を１枚ずつビスで固定していきます。

既存の積まれた土の上に瓦を積み上げていた棟とは異なり、屋根下地面・棟金具・垂木・冠瓦と棟を構成するパーツがビスで繋がっている状態です。

そのため、震災や台風・強風などの影響で揺れて瓦がズレる・崩れるといった屋根トラブルを防ぐことができ、隙間がなく防水性の高い棟に仕上がりました！

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無事雨漏り解消しました

以上の工程により、棟の積み直し工事完了です！

高く積みあがった瓦の棟から1段に変え、崩れにくく防水性と耐久性の高い棟に仕上げました。

築50年のお住まいなので全体の寿命をグンと伸ばしたことになりますね！

無事雨漏りも解消され、お客様もお喜びのご様子でした(*^^*)

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雨漏りは『そのうち何とかおさまる』と放置していると、普段は見えない家の内部（躯体）を傷ませたり、カビや腐食トラブ引き起こすことになります。

今回の雨漏りケースでは、雨漏りを解消させるために瓦屋根の復旧工事をおこないました。

お住まいの状態やその後の居住プラン、費用によって、雨漏り修理には様々な選択肢があります！

私どもは、お客様のご希望に寄り添いながら、最善の方法をご提案させていただいております。

まずはお気軽にお悩みやご不明点などお問い合わせくださいね(*^^*)

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